抗ウイルス材料CuxO/TiO2による新型コロナウイルス(変異株)の不活化およびそのメカニズム解明に成功
发布时间 2022-08-10

2抗ウイルス材料CuxO/TiO2による新型コロナウイルス(変異株)の不活化およびそのメカニズム解明に成功 暗所でも大きな効果、室内照明の照射で更に性能向上 | 東工大ニュース | 東京工業大学 (titech.ac.jp)

重点;
  • *酸化銅と酸化チタンからなる抗ウイルス材料(CuxO/TiO2)が新型コロナウイルスの変異株(アルファ株、ベータ株、ガンマ株、デルタ株)を不活化。
  • *暗所でもウイルス量が検出限界値未満まで減少(不活化)。白色蛍光灯の照射で更に抗ウイルス性能が向上。
  • *新型コロナウイルスを抗ウイルス材料に接触させることで、スパイクタンパク質とRNAの損傷を確認。
概要;

東京工業大学 物質理工学院 材料系の山口晃助教、宮内雅浩教授、奈良県立医科大学 微生物感染症学講座の中野竜一准教授、矢野寿一教授、神奈川県立産業技術総合研究所の砂田香矢乃研究員、永井武主任研究員、石黒斉サブリーダーの研究グループは、酸化銅と酸化チタンの複合体からなる抗ウイルス材料(CuxO/TiO2[用語1])が、デルタ株などの新型コロナウイルス変異株も不活化することを実証した。この抗ウイルス材料に新型コロナウイルスの変異株を接触させると、暗所でも3時間以内、白色蛍光灯下では2時間以内でウイルスを検出限界値未満まで不活化させることができた。したがって、本抗ウイルス材料は、室内環境で照明がオン・オフされる環境でも持続的な抗ウイルス効果を発揮することが期待できる。また、抗ウイルス機構を解析した結果、暗所でも新型コロナウイルスのスパイクタンパク質[用語2]RNA[用語3]が損傷し、白色蛍光灯の照射によって更にこれらの損傷が進むことがわかった。新型コロナウイルスがヒトに感染する際には欠かせない要素・機能であるスパイクタンパク質やRNAを損傷させられるため、本抗ウイルス材料は、今後出現の恐れがある様々な変異株にも有効であると考えられる。

研究成果は、英国科学誌「Scientific Reports」(オープンアクセス)オンライン版に4月14日付で掲載された
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